ペルチェ式冷蔵庫は冷えないのでしょうか。
冷蔵庫の冷却方法には、
- 直冷式
- 間冷式(ファン式)
- ペルチェ式
こちらの3種類がありますが、この中でもペルチェ式は冷えない、冷えにくいという噂を聞きます。

確かに他の冷却方法に比べると、ペルチェ式冷蔵庫は冷えにくいです。
しかし、そのデメリットをカバーできるようなメリットもたくさんあるんですよ♪
今回は、ペルチェ式冷蔵庫が冷えないといわれる原因や、ペルチェ式冷蔵庫のメリット・デメリットと合わせて詳しく紹介していきます!
気になる電気代についても調査しましたので、ぜひ参考にしてくださいね♪
ペルチェ式冷蔵庫が冷えない原因
最近よく見かけるようになった「ペルチェ式冷蔵庫」ですが、「冷えにくい」「飲み物がぬるい」といった声も見かけます。
実は、ペルチェ式は冷却構造が他の冷蔵庫とまったく異なり、そもそも強い冷却を目的としたタイプではないんです。
まずは、冷却方式の違いを表で確認してみましょう。
冷却方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
直冷式 | 冷却器が庫内にある | 値段が安い・しっかり冷える | 霜取りが必要 |
間冷式(ファン式) | ファンで冷気を循環 | 霜が付かない・温度ムラが少ない | サイズが大きめ |
ペルチェ式 | ペルチェ素子で冷却 | 静音・コンパクト・霜取り不要 | 冷却力が弱く5℃以下にならないことも |
冷却方式によってだいぶ特徴が違うことが分かりますね。
ペルチェ式はコンパクトで音も静かなので、ホテルや寝室、サブ冷蔵庫として使われることが多いです。



ただし、構造上どうしても冷却力は劣るため、冷凍やしっかり冷やしたい用途には向いていません。
「冷えない」と感じる原因は、主に以下の3点です。
- ペルチェ式の冷却能力そのものが他方式に比べて弱い
- 室温や設置場所の影響を受けやすい(高温環境では特に冷えにくい)
- 使用目的と合っていない(冷凍や食品保存には不向き)
つまり、冷却力の弱さは構造上の仕様であり、故障ではないケースがほとんどです。
飲み物を軽く冷やす程度の用途であれば十分役立ちますが、一般的な冷蔵庫のような冷えを求める場合は、別の方式を選ぶのが賢明ですよ。
ペルチェ冷蔵庫のメリットデメリット
ここからは、ペルチェ式冷蔵庫のメリット、デメリットについて詳しく紹介していきます!
ペルチェ式冷蔵庫のデメリット
まず、ペルチェ式冷蔵庫のデメリットです。
- 冷凍ができない
- 冷却力が弱く、ドアの開け閉めに弱い
- 容量が小さい
1つずつ解説していきますね。
冷凍ができない
ペルチェ式冷蔵庫は、構造上5℃以下までしか温度を下げられません。
そのため、冷凍食品の保存や氷の作成には対応しておらず、冷凍室も備わっていないのが特徴です。
「飲み物をキンキンに冷やしたい」「アイスや冷凍食品をストックしたい」といった用途には向いていない点に注意が必要です。
冷却力が弱く、ドアの開け閉めに弱い
他の冷却方式(直冷式やファン式)に比べて、冷却力がマイルドなのがペルチェ式の特徴です。
そのため、ドアを頻繁に開け閉めすると庫内温度がすぐに上昇し、冷えが追いつかなくなる可能性があります。



使用する際は、あらかじめ取り出すものを決めて、できるだけ開け閉めの回数を減らすことがポイントです。
容量が小さい
ペルチェ式冷蔵庫の多くは小型タイプで、容量も最大70L程度までが一般的です。
そのため、大家族やまとめ買いをする家庭の「メイン冷蔵庫」として使うのは難しく、一人暮らしや簡易的なサブ冷蔵庫としての利用が現実的です。
「冷蔵庫はコンパクトで十分」「収納量よりも静音性や設置性を重視したい」という方には向いています。
ペルチェ式冷蔵庫のメリット
続いて、ペルチェ式冷蔵庫のメリットを紹介します。
- 静音性に優れている
- 軽量&コンパクトで設置しやすい
- 霜取り不要でお手入れが簡単
1つずつ解説していきますね。
静音性に優れている
ペルチェ式冷蔵庫は、運転音がわずか15〜20dB程度ととても静かです。
これは「ささやき声」や「木の葉が触れ合う音」と同じくらいのレベルで、夜間でも気にならないほどの静けさとなっています。



寝室や書斎、ワンルームなど、音に敏感な空間にもぴったりの冷蔵庫です。
軽量&コンパクトで設置しやすい
ペルチェ式冷蔵庫は一般的な冷蔵庫に比べてサイズが小さく、重量も軽いため、設置場所を選びません。



女性でも簡単に持ち運べるので、模様替えや引っ越し、アウトドアなどの移動にも便利です。
キッチンはもちろん、ベッド横やデスク下、車中泊用など、さまざまなシーンに応じた使い方ができますよ。
霜取り不要でお手入れが簡単
ペルチェ式冷蔵庫の大きな魅力のひとつが、霜がつかない設計になっていることです。
一般的な直冷式の冷蔵庫では、冷却器に空気中の水分が付着して霜になり、定期的に霜を取る作業が必要になります。
霜を放置すると庫内のスペースが狭くなったり、冷却効率が落ちてしまったりと、使いにくさや電気代の無駄にもつながります。



とくに霜が厚くなってしまうと、取り除くのにも手間と時間がかかってしまうんですよね。
その点、ペルチェ式冷蔵庫は構造上霜が発生しにくいため、こまめなメンテナンスは不要で、拭き掃除だけでOK!
忙しい方や手入れが面倒な方にとっては、手間いらずで使いやすい冷蔵庫です♪
ペルチェ式冷蔵庫の電気代はどれぐらい?
ペルチェ式冷蔵庫は、冷却機能がやや控えめなぶん、庫内全体が冷えるまでに時間がかかります。
その分、長時間にわたって稼働し続けるため、消費電力が大きくなりがちです。



結果として、電気代がやや高くつく傾向があります。
一方で、一般的な冷蔵庫に採用されているコンプレッサー式(間冷式)は、冷却効率が高く、短時間で庫内を冷やせるため電気代も抑えやすいんです。
例えば、ワインセラーを例にして、ペルチェ式とコンプレッサー式で年間の電気代を比較してみると、以下のような差が出ます。
- コンプレッサー式冷蔵庫:年間 約17,739円
- ペルチェ式冷蔵庫:年間 約30,747円
このように、ペルチェ式の方が約2倍近い電気代がかかるという結果に…!
静音性や省スペースと引き換えに、ランニングコストはやや高くなる点は知っておきたいポイントです。
とはいえ、ペルチェ式冷蔵庫は「音が静か」「霜がつかない」「どこにでも置ける」といったメリットが大きいのも事実。
たとえば、
- 寝室に冷たい飲み物を置いておきたい
- ワンルームで生活音を減らしたい
- キャンプや車中泊など持ち運び用途で使いたい
こういったシーンでは、ペルチェ式の特徴が活きてきます!
つまり、ペルチェ式冷蔵庫はメイン冷蔵庫には不向きでも、「用途を絞ればとても便利な1台」になるんです。
おすすめのペルチェ式冷蔵庫
では、どのようなペルチェ式冷蔵庫を選べば良いのでしょうか?
ペルチェ式冷蔵庫の種類は年々増加してきています。
その中でも、おすすめのペルチェ式冷蔵庫を3つ厳選して紹介していきたいと思います!
サンルック冷蔵庫SR-R4805
- 庫内容量:48L
- 重量:12.5㎏
- 温度調節:0℃~3℃
サンルック冷蔵庫SR-R4805は、仕切り棚が付いているので整頓しながらしまうことができます。
何がどこに置いてあるのか一目でわかるので便利ですね。



これによりすぐにドアを閉めることができるから、電気代の削減にもつながりますよ。
また、自分で温度調節できるのも魅力的です。
冷えすぎが苦手な方は、少し温度を高めに設定するといいかもしれません。
サンルック冷蔵庫SR-R4805は、コンパクトなのに2Lのペットボトルが最大7本収納できます。
ペルチェ式冷蔵庫でたくさん収納したい方におすすめの商品です!


EENOUR 20L
- 庫内容量:20L
- 重量:6.5㎏
- 温度調整:上の段-2℃~60℃(±5℃)、下の段7℃~60℃(±5℃)
EENOURの冷蔵庫は、上段は保冷ができ、下段は保温ができる優れものです!
購入したお弁当をEENOURの中に入れておけば、食べるときまで温かいまま保つことができます。



赤ちゃんのミルクを作った場合も、飲む時に温かいミルクを飲ませてあげられますよ。
上段もしっかり冷えるので、飲み物や食材を入れてキャンプなどに持っていくことができます。
デザイン性も優れているのが嬉しいポイントです♪


WRF-1017
- 庫内容量:17L
- 重量:7㎏
- 温度調整:なし
WRF-1017のドアは右開きにも左開きにも対応しています。



部屋のレイアウトによってドアの使い方を変えられるから、とっても便利なんです♪
コンパクトで静音なので寝室に置いても便利ですね。
500mlのペットボトルが縦置き可能なので、飲み物を入れる冷蔵庫を探している方におすすめです!


まとめ:ペルチェ式冷蔵庫が冷えない原因は?デメリットや電気代について調査!
ペルチェ式冷蔵庫が冷えない原因について紹介しました。
確かに他の冷却方法に比べると冷えにくいのですが、
- 静音
- コンパクト
- 霜が付かない
ペルチェ式冷蔵庫にはこのようなメリットがあります!
コンパクトで静音なものが多いので、寝室に置く用に、2台目の冷蔵庫として購入を考えている方におすすめの冷蔵庫です。
キャンプなどに持っていくことも可能ですよ♪
購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!