1人目の出産は楽しみな反面、不安も大きいですよね。
私も不安を抱えながら挑んだ1人目の出産でしたが、
- 高位破水で急遽入院
- 強い陣痛が来ず促進剤投与
- 肩甲難産になる
- 分娩時間14時間半で出産
- 胎盤を取り出す時に大量出血で貧血
といったことが起こり、なかなか大変な出産でした。
分娩中は必至だったので、まさか肩甲難産や大量出血になっているとは思いもしませんでした。
それでも無事子どもが産まれたこと、本当に奇跡だと思っています。
今回は、これから出産を控えている方の参考になればと思い、私の1人目出産の体験談をお話していきます。
妊娠38週目、突然の破水で急遽入院へ
長男は、妊娠中は特に大きな問題もなく育っていきました。
私の方も特に問題なく、体重の増加も+8kgぐらいで順調だったのですが、妊娠38週の時に突然破水をしました。
尿漏れと違う!突然の破水で急遽産院へ
妊娠38週のある日、いつも通り夕飯の支度をしている時でした。
突然、パンツに違和感が。。。

何か濡れた気がする・・・
この頃、尿漏れも時々あったので、最初は尿漏れかなと思っていたのです。
しかし、何か違うなと感じました。
動きを変えるたびにチョロチョロと出てくるのです。
- 立ち止まっている状態から動き出した時
- 座っている状態から立ち上がる時
- 横になって姿勢を変えた時
このように何か動きを変えるたびにチョロチョロと出てくるのです。



あれ・・・これってまさか・・・
私は破水だと思いました。
破水か尿漏れかの判断は、主に次のように言われています。
- 色が透明で、無臭か少し生臭い匂いがすれば羊水
- 自分でお腹にキュッと力を入れて止めることができるか?(尿の場合はお腹に力を入れたら止められる)
私は、自分で制御できないことから、破水だと判断しました。
産院で診察:高位破水と診断
破水だとわかると、急に心臓がバクバクしました。



え?もう産まれるの?病院?電話する?どうしよう・・・
38週でまだ産まれるのは先だと思っていた私。
パニック状態です。
たまたまその日は夫が仕事から早く帰ってくる日でした。
とりあえず夫を待とうと思い、パニックになりながら夕飯の用意をしていると、夫が仕事から帰ってきました。



私、破水したかも…
夫もかなり動揺していました。
私たちは動揺しながら夕飯の親子丼を食べました。
動揺しすぎて、大好きな親子丼の味が全くしなかったのを鮮明に覚えています。
食べ終わって片づけをし、産院に電話をしました。
(本当は、破水に気づいてすぐ電話するべきだったかもしれませんが、せっかく用意したから食べようとなりましたw)
「破水した気がする」と産院に電話をしたら、入院準備を持ってすぐ来てくれと言われて行くことに。
産院へは車で5分ぐらいの距離でした。
産院に着いて、診察をしてもらうとやはり高位破水をしているということでした。
産院へは夜用のナプキンを付けて行ったのですが、羊水が洩れてしまい、履いていたスカートや座っていた椅子が濡れてしまいました。
高位破水でも想像以上に漏れたので、破水して産院へ行くときはバスタオルを持っていくのがオススメです。
高位破水でそのまま入院へ
高位破水とは、子宮口から離れたお腹の上の方の卵膜が破れて羊水が出てくることです。
上から出てくるので、漏れ出てくるように少しずつ出てくるのが特徴です。
羊水は赤ちゃんを守るためのものなのでなくなると危険です。
また、卵膜が破れるとそこから細菌などが入って感染症になるリスクがあるため、早めに出産をしなければいけなくなります。
そのため、私はそのまま産院に入院することになりました。
微弱陣痛のため促進剤を使う
入院したのは夜の19時ぐらいだったのですが、そのまま陣痛を待つことになりました。
次の日の朝までに陣痛が来なければ、促進剤を使うことになると説明がありました。
陣痛を起こしやすくするために、院内をうろうろ歩いてみたりしたのですが、結局朝になっても陣痛は来ませんでした。
促進剤を使って陣痛を促す
陣痛が来なかったので、促進剤を使うことになりました。
- 錠剤の促進剤を飲む
- 錠剤を飲んでも陣痛が来なければ次の日に点滴の錠剤に切り替える
このような手順で促進剤を使うと説明がありました。
錠剤は1時間ごとに飲みました。
この錠剤は1日6錠までと決まっていました。
朝の9時頃から錠剤を飲み、初めはなかなか強い陣痛が来なかったのですが、徐々にお腹が痛くなっていく感覚はありました。
そして、お昼頃強い陣痛が来ました。
初めての陣痛は想像以上の痛みで悶絶でした。


助産師さんから院内を歩きまわってくださいと言われていたので、午前中は歩いていたのですが、強い陣痛が来てからは歩くことも苦痛に。
歩かなきゃと思いつつ、ベッドでうずくまってしまいました。
陣痛って本当に3分おきに来るんですね。
次の陣痛が来る感覚がだんだん分かってくるので、陣痛のない時間も恐怖でした。
しかし、強い陣痛は来ているものの、なかなか子宮口が開いてくれません。
子宮口が開いたのは11時間後
陣痛に耐え、子宮口が5cmまで開いたのは、強い陣痛が来てから11時間後の夜中の11時頃でした。
しかし、そこからなかなか子宮口が開きません。
先生にも「これは明日までかかるかな~」と言われます。



明日まで?そんなに耐えられない!無理!
そして私は心の中で叫びました。



お願い!!もう出てきて~!!!!
この願いが届いたのか、夜中の1時頃、急に子宮口が7cmぐらいに広がりました。
助産師さんに「これなら分娩できそうですね」といわれ安堵。
そして2時ごろ分娩室に移動しました。
分娩時間14時間半!肩甲難産と大量出血の体験談
分娩も順調にはいきませんでした。
私は分娩中に肩甲難産になり、分娩後は大量出血を起こしました。
頭は出たけど肩が引っかかり「肩甲難産」に
分娩室で私は助産師さんたちに言われるがまま息み続けました。


何度も何度も息んだのですが、なかなか出てきません。
先生に体勢を変えるように言われます。
足を分娩台から離し、手を膝裏に持っていき自分で足を持つように言われました。
そして先生がお腹を強く押します。
その時は出産ってそういうものなのかなと思っていたのですが、実はこの時肩甲難産になっていたのです。
肩甲難産とは、赤ちゃんの頭は出てきているけど、肩が引っかかって出てこない状態のことを言います。
決して巨大児ではなかったのですが、巨大児でなくても起こるそうです。
それで体勢を変えたり、先生がお腹を強く押していたんだと後から分かりました。
助産師さんの膣内での手の動きも変わった感じがありました。
赤ちゃんを回して肩が出やすい体勢に変えていたんだと思います。
そして、ようやく長男が誕生です。


体重3162g。
無事、元気な産声を聞くことができました。
胎盤の取り出し時に大量出血で貧血に
無事出産を終え、先生により産後の処置が行われます。
胎盤を取り出す時、先生から「うわっ!なんじゃこりゃ!」と聞こえました。



え?松田優作?
なんて思いつつ(笑)何かあったのかなとは思っていたのですが、この時に大量に出血したそうです。
通常、出血量は500mlぐらいらしいのですが、私の母子手帳には1,129mlと記載されています。


通常の倍の出血でした。
そのため、出産を終えて部屋で安静にしていてもなかなか回復しませんでした。
起き上がるのも辛くてご飯もまともに食べられない状態でした。
シャワーの許可が出ても行く元気がなく、看護師さんにホットタオルを持ってきてもらい、寝ながら自分で体を拭きました。



全然起き上がることができなくて、私は「産後ってこんなものなのかな」と思っていました。
しかし、看護師さんが私の異常に気付き、先生を連れてきました。
そこで初めて先生に大量出血による貧血状態だと言われたのです。
先生は「調子悪いなら言ってよ~」と言ったのですが、初めての経験でこれが貧血によるものだなんて思いもしませんでした。
先ほども書いた通り、産後ってこんなものなんだと思っていたのです。
その後、輸血をすることになり、次第に体が回復していきました。
私がお世話になった産院では、出産の次の日から母子同室にすることになっていたのですが、大量出血で回復が遅かったため、母子同室は1日見送られることになりました。
初めての出産 出産後は感動して泣く?
「赤ちゃんが産まれた時、産声を聞いて感動して泣く」
ドラマでもよくありますよね。
産まれたらどんなに感動するのだろうと思っていましたが・・・全然泣けませんでした(^^;)
それよりも、痛みからやっと解放されたという解放感でいっぱいでした。
陣痛や分娩が壮絶すぎて、産まれたという実感がすぐに湧くことはなく、不思議な感覚でした。
一旦病室に戻り、落ち着いてから子どもと対面するうちに徐々に実感が湧いてきました。
出産後に泣いた人もたくさんいると思いますが、私は泣けなかったです。。
まとめ:肩甲難産や大量出血を乗り越えての1人目出産体験談
これまでお話した通り1人目は、
- 高位破水で急遽入院
- 強い陣痛が来ず促進剤投与
- 肩甲難産になる
- 分娩時間14時間半で出産
- 胎盤を取り出す時に大量出血で貧血
このようなことが起こりました。
妊娠中は順調であっても、出産まで何が起こるのか分かりません。
私は突然破水をしたため、かなり動揺しました。
そしてまさかの肩甲難産と大量出血。
臨月に入ると何が起こるか分からないので、入院準備など出産に向けて色々準備をしておきましょう。
陣痛や破水は突然起こります。
入院準備は必ずしておき、突然のできごとにも備えるようにしておきましょう。
入院してからは助産師さんを頼れば大丈夫です。
助産師さんの存在感はすごいです。
退院まで様々なことが起きましたが、助産師さんには特に支えてもらいました。



予想外のことがたくさん起きましたが、とにかく無事に子どもが産まれて良かったです。
以上、1人目出産の体験談でした。
2人目出産の体験談に関してはこちらの記事にまとめてありますので、良かったらご覧ください。

