「2人目の出産は1人目より速かった」と耳にすることも多いと思います。
実際、1人目と2人目の出産において、違いはあったのか?
今回は次男の出産について、実体験をもとにお話ししていきます。
長男の出産についてはこちらの記事にまとめてありますので、よろしければ合わせて読んでみてください。
妊娠38週の健診からそのまま入院へ
次男妊娠中はお腹が張りやすかったり、逆子になったりと、長男の時よりはだいぶ安静にすることが多かったです。
自分自身も、坐骨神経痛になったりと痛みを感じることが多く、ほとんど家で過ごしていました。
当時1歳の長男に対しては申し訳ない気持ちがありましたが、あまり外に出ることもなく家で安静に過ごしていました。
健診で子宮口が5cm開いていることを確認
妊娠38週の検診に行きました。
いつも通り、内診をしてもらっていると、先生から「これは…子宮口が5cm開いているね」と言われ…
…え???
と、かたまっていると、「このまま入院してください」と言われました。
……………????????
頭が真っ白になりました。
それまでに痛みがあったかというと、軽い生理痛のような痛みはありましたが、それぐらいです。
先述した通り、ほとんど家で安静に過ごしていただけです。
特に大きな痛みもなく、普通に過ごしていただけなのに既に子宮口が5cmも開いていることにただただビックリしました。
1度出産を経験していると、産道が柔らかくなるため、子宮口が開きやすいそうです。
長男の時は、陣痛スタートから10時間以上経ってやっと子宮口が5cm開いたのに・・・。
まさかの展開で、ただただ茫然としてしまいました。
入院準備は常に持ち歩こう
入院準備はしていましたが、家に置いてあり、持ってきていませんでした。
夫は仕事中ですぐに対応できなかったため、近くに住んでいた夫の両親に持ってきてもらうことになりました。
臨月は何が起こるか分かりません。出かける時はできるだけ入院準備は持ち歩くようにしておいた方がいいです。普段車で生活しているのであれば、車の中に常に入れておく方が安心です。
分娩時間4時間で出産
パニックになりながら突然入院することになった私。
入院から出産まで、長男の時とはまた違う出来事がありました。
事前に上の子を預ける準備を
突然の入院で困ることは、2人目の場合、上の子をどうするかですよね。
私は妊婦健診の時は、長男は夫の両親にいつも預けており、その時もいつも通り預けていました。
入院準備を産院まで持ってきてくれた時、長男も連れてきてくれたのです。
私たちはいざ私が入院した時、長男をどうするかを事前に考えていました。
夫は日中は仕事でいないので、夫の両親と常に一緒にいることになります。
移動手段は車なので、チャイルドシートを1つ買って、夫の両親の車に早めに設置しておきました。
これが大正解でした。
チャイルドシートを設置していたおかげで、長男も産院に来ることができました。
いざという時のために準備しておいて本当に助かりました。
突然の入院に備えて上の子を預ける準備をしておくと安心です
陣痛を待つも微弱陣痛のみ
1人目同様、陣痛を待つことになりました。
院内をたくさん歩きましたが、なかなか5cmから大きくなりません。
微弱陣痛は来ていたのですが、強い陣痛は全く来ませんでした。
先生からも、「強い陣痛が来ない体質なのかもね」と言われ、次の日の朝までに陣痛が来なかったら促進剤を使うことになりました。
1度は自然に起こる陣痛を経験してみたかったのですが、結局また強い陣痛が来ることはありませんでした。
点滴の促進剤を投与
朝の9時頃、促進剤の投与を開始します。
長男の時は錠剤でしたが、今回は点滴の促進剤です。
錠剤よりも量が調整しやすく、効果が出やすいと言われています。
点滴を開始しても、しばらく微弱陣痛のままでした。
そこで、破水をさせると強い陣痛が来るかもしれないと言われ、人為的に破水を起こすことになりました。
人工破水の処置は激痛
人工破水は、人為的に卵膜を破り、破水を起こすことです。
先生が膣内に器具を入れ、破水の処置を行いました。
これが、恐ろしいぐらいの激痛でした。。。
1人目の陣痛の時もあまり「痛い」とは言わなかった我慢強い私。
不意打ちだったからか、あまりにも痛くて思わず「痛いっ!!」と言ってしまいました。
パチンという音が聞こえ、生温かい液体が流れてくる感じがしました。
羊水混濁
破水で出てきた羊水が緑色だったそうです。
これは羊水混濁と言われており、通常の羊水は透明か白っぽい色なのですが、胎児が羊水の中で排便をしてしまうと便が混ざって緑色になるそうです。
普通は出生後に排便をするものですが、子宮内で酸素不足になったり刺激を受けると腸が動き出し、排便をすることもあるそうです。
羊水混濁は、胎児がこの濁った羊水を飲んで呼吸障害を起こすこともあるそうですが、ほとんどは分娩中に起こり、短時間であることが多いので問題はないそうです。
破水後、すぐに強い陣痛が来る
破水をした後、すぐに強烈な痛みが来ました。
破水させただけでこんなにも強い痛みが来るのかと驚きました。
痛すぎて話すこともできない状態になります。
「あー陣痛ってこんな感じだったかも・・・」
苦しみながらも1人目の出産の時を思い出していました。
ここで1つトラブルが起きます。
私は痛すぎて呼吸を忘れてしまい、胎児の心拍が下がってきたのです。
1人目は産院の母親学級に参加していたので、陣痛時の呼吸の指導があり、覚えていました。
しかし2人目は母親学級がなく、呼吸のことをすっかり忘れていたのです。
「そうだった。。深い呼吸をしなければいけないんだった。。」
酸素ボンベを付けられ、呼吸の指導が入りました。
鼻から大きく息を吸って、口からゆっくりと吐き出します。
呼吸をしっかり行うことで、痛みを和らげることができ、胎児に新鮮な酸素を送り込むことができます。
痛い時こそ、呼吸をしっかりとしないといけないのです。
呼吸をしていくうちに、無事胎児の心拍が上がっていきました。
陣痛は強烈ですが、呼吸は忘れずにしっかりと行いましょう
点滴開始4時間後に出産
破水後の強烈な痛みから1時間後、無事次男を出産しました。
分娩時間は4時間です。
母子手帳では点滴開始から計算して4時間となっていますが、実際は強い陣痛が来てからは1時間でした。
長男の時と比べると、だいぶ早く産まれました。
夫もビックリでした。
次男が産まれたのは昼の1時ぐらいです。
夫は分娩まで病室で待機していたのですが、まだかかるだろうと思い、12時頃お昼ご飯を食べようとしていた時に呼び出されたそうです。
「え?もう?」と衝撃だったそうです。
臍帯巻絡
次男が出てきた時、臍帯が体に巻き付いた状態だったそうです。
これを臍帯巻絡と言います。
次男の場合、首と左足に巻き付いた状態でした。
母子手帳にもしっかりと書かれています。
割と臍帯が巻き付いた状態で出てくることもあるそうです。
出産を2回経験して思うこと
次男の産声は響き渡るような大きな声でした。
離れたところにいても、遠くから大きな泣き声が聞こえてきて「あ、これ私の子だな」と分かるぐらいでした。
1人目と2人目の出産を経験し、共通点や違いなど気づいたことを綴りたいと思います。
2人目の出産の方が早い
分娩時間
長男:14時間半
次男:4時間
2人目の方が圧倒的に早かったです。
子宮口がいつの間にか5cm開いていたことが一番びっくりでした。
一般的にも2人目の出産の方が早いと言われています。
突然産まれる可能性もあるので、1人目より注意した方がいいと思います。
痛いのは一緒!!
2人目の方が楽という言葉もありますが、楽というのは分娩時間が1人目より短くて楽に感じるだけだと思います。
痛いのは一緒です!!!
1人目より痛くなかった、なんてことは全くありませんでした。
痛みを知っている2人目の方が怖い
促進剤を打つ前、一度陣痛を経験しているのでとても怖かったです。
そして分娩室に移動する時も、1人目で出産の壮絶な痛みを経験しているので、またあれを経験するのかと思うと怖くてしょうがなかったです。
1人目は未知数すぎてわけがわからないまま出産まで行きましたが、1度経験しているからこそ、怖さが増します。
それだけ壮絶な経験だということですね。
産後の回復は早い
私の場合、1人目は大量出血で貧血になったため単純比較はできないのですが、2人目の産後はすぐ元気になりました。
分娩室から病室までの移動も違いました。
1人目の時はストレッチャーで寝た状態で病室まで運ばれましたが、2人目の時は車椅子で運ばれました。
これは回復の違いだと思います。
やはり2人目の方が回復は早いということです。
まとめ:出産はそれぞれ大変、同じにはならない
今回は次男の出産についてまとめましたが、長男の出産の時と全然違いました。
出産は全く同じなんてことは絶対にないです。
次男の方が比較的順調でしたが、長男の時にはなかったトラブルもありました。
最後まで何が起きるか分からないのが出産です。
私は2人産んで、それを実感しました。
とにかく2人とも無事に産まれてきてくれたことが奇跡です。
そして私自身も無事であったこと、これも奇跡です。
出産は1人目だから大変、2人目だから楽、というわけではないです。
それぞれ大変です。
同じ人から産まれているのに、こんなにも違うものなんだなというのが2人を産んでの感想です。
以上、2人目の出産についての体験談でした。
少しでも参考になれば幸いです^^